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Channel: エディの書斎
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エンジニアの仕事と、教育の仕事と

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私はエンジニアの仕事をしているのですが、今年で40歳。
もう16年目ということですね。
携わる業務の内容についてはいろいろと変わってはいるのですが、
「開発の仕事」という点では同じことを続けてきました。

で、開発の仕事って、やりがいがありそうじゃないですか。
もっと性能を良くしたり、今の不満を解消して、完成度を上げていくのだから。
やりがいがある。あるはずだ。きっとある。
そう思ってきたんですが、そうでもないなぁと。

何か新しいことを検討して報告すると、
「悪化した点はないの?」
「コストかかり過ぎでは?」
「どれだけのお客さんが喜ぶのこれ?」
「他社もすぐマネするんじゃないの?」
という、いぶかしい目でしか見られません。
それに対して、課題をつぶしていくのが開発の作業でありまして、
最終的に全ての課題をクリアした時に、すごい褒められればいいんですが、
そういうこともないんですよ。社内の開発発表会で発表しても、
最後に質疑応答は受けるけれども、パチパチと拍手されて終わり。

「すごーい!」って言われるとか、
「ありがとうございました!」て言われるとか、
お客さんが笑顔になっている様子を見るとか、
そういうのないんですよ。
報酬をもらっているから、どこかの誰かの役に立っているのは間違いないんですが、
そういう直接的な反応がないのが、寂しいんですよねぇ。

人生を振り返った時に、自分のピークはどこだったか?
って考えると、大学生の時に塾の講師をしていた時だったかなと。
「楽しい授業」がモットーで、生徒と掛け合いを楽しんでいました。
アンケートを取った時の、生徒からのメッセージは
今でも押し入れの奥に大事に保管してあります。

で、年初に、新入社員向けに技術を教える講座をやってくれないかと言われて、
そりゃもう2つ返事で引き受けました。
・とにかく楽しくする
・「よく分からなかった」という奴はいない
・寝てる奴はいない
というのを目標にして、気合入れて準備しました。

講座本番。緊張しましたが、始まってしまえばスムースで、
ギャグも受けて、新入社員の笑顔も見れました。

その後、アンケートが返ってきました。
「すごく楽しかったです」
「初心者にも分かりやすかったです」
「ときどき笑いを織り交ぜて、飽きない構成になっていました」
ポジティブな反応は上々。
そして、懸念していたネガティブな意見は、ゼロでした。

いやー、嬉しかった。
そうそう、こういうの、こういうのが欲しかったんですよ!

授業するって、楽しいし、やりがいがある。
うーんでも、教育系で、高給を目指すとなると、結構難しい。
社内で教育に携わる比重を上げていけないかなぁ?
という感じで、今後の自分のキャリアについて考えるきっかけになりました。

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