6/30の両国大会の後、全日本プロレスが正式に分裂することが決まった。
選手間の対立などはない、白石オーナーの就任に端を発した今回の分裂劇。
選手のことを思うと気の毒でしょうがない。
GET WILDやバーニング参戦などで、全日本プロレスが数年ぶりにまた
活況を呈してきた矢先だけに、まことに残念。
そして、今回の分裂が、本当にきれいに半分に分裂するというのもまた、酷である。
▼全日本プロレス
諏訪魔、太陽ケア(復帰)、大森隆男、征矢学、ジョー・ドーリング、KENSO、SUSHI
秋山準、潮崎豪、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志
諏訪魔、太陽ケア(復帰)、大森隆男、征矢学、ジョー・ドーリング、KENSO、SUSHI
秋山準、潮崎豪、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志
→ 計12名
▼武藤新団体
武藤敬司、船木誠勝、近藤修司、カズ・ハヤシ、KAI、浜亮太、河野真幸、中之上靖文、
▼武藤新団体
武藤敬司、船木誠勝、近藤修司、カズ・ハヤシ、KAI、浜亮太、河野真幸、中之上靖文、
大和ヒロシ、練習生、田中稔、真田聖也
→ 計12名
両団体が、すぐに頓挫はしないまでも、急に勢いづくこともないであろう。
まさに「誰得」の状況。
全日本は、ヘビー級はまあプレイヤーが多いとして、
ジュニアヘビーは生え抜きはSUSHIのみ、金丸・鼓太郎・青木は外様という何とも変な構図。
武藤新団体は、KAIと真田がいることが救いだが、半人前の選手もいるし、こちらも大変。
そして、単に上層部の軋轢によって分裂しただけなので、
「新生・全日本プロレス」と言われても、武藤色が抜け、選手が減っただけで
新機軸が打ち出せなければ単なる劣化版の興行になるだけだし、
同じく武藤新団体も、武藤がこれまで全日本プロレスで展開してきたプロレスを
継続するだけでは、これまた単なる劣化版の興行になるだけだ。
やはり、ここはノアやゼロワンと協力しながら興行を打っていくのが合理的だ。
大都市開催にしたって地方巡業にしたって、そんなに多くのプロレス団体を養えるほど
みんなお金も時間もない。まあ新日は単独でも当分は安泰だとして、
他の団体は、ある程度合理的に興行を開催していかないと共倒れになるだけだと思う。