命がけで海岸を行き来する、そんな状況を打開しようと、
明治16年になって、斜面を切り開いて安全な道を作ろうという動きが。
とは言っても100年前ですから、重機はないし、人手でやるしかない。
海面から数十メートル上の、すんごい急峻な斜面を切り開く・・・
その大変さ、恐怖たるや想像に難くありません。
その道は、現在は「コミュニティロード」として整備されています。
当時、開通を記念して壁に字が彫られています。
その後、鉄道を通すために1912年にトンネルが掘られます。
昭和40年まで使用されたが、現在では使われなくなった、
そのトンネルを見ることができます。
現在は土木技術の進歩により、鉄道、一般道、高速道路が通っています。
海上に張り出して建設するという技は、昔では不可能ですね。
かねてからの宿願だった親不知を訪れ、
昔の人が命がけで通行した天下の嶮を目の当たりにし、
それを乗り越えた様子も知ることができて、感激しました。