根強い人気があった三菱のオフロードミニバン「デリカD:5」が
ビッグマイナーチェンジを受けた。
①外観デザインの変更
②インパネ回りのデザイン変更・質感向上
③先進安全装備の追加
④エンジン・変速機・パワステなどパワートレインも改良
デリカD:5はレンタカーで乗ったことがある(記事)。
ディーゼルには馴染めなかったが、
「オフロードミニバン」というキャラは好きなんですよ。
武骨な内装がアップデートされたり、先進安全装備が充実したら、
D:5の魅力がさらに高まるのは当然だろうなと思っていました。
インパネ回り、いいじゃないですか。
武骨さがいいとは言うものの、さすがに古臭かったですからね。
いい感じにアップデートされたんじゃないですか?
しかし、全てを破壊するのが、この顔だ!
顔を「クシャッ」としたように見える、
というか、これは「クシャッとした顔」そのものだ!
大きな面積のメッキグリルで押し出し感を強めたそのフロントフェイスは、
明らかにトヨタのアルファード、ベルファイアに代表される
「オラオラ系」デザインに寄せたものだ。
ちーがーうーだーろー!!
デリカにそれは求めてない!
「オフロードミニバン」というのがデリカのキャラだろう!
機能性重視の、悪路でも走れる、タフなギア!
要はジムニーみたいに、本格派として作って、
それを乗るのがカッコイイ、ってやつでしょうよ。
そういう風に、機能性とかを体現するようなデザインにしないと。
ズバリ言えば、外観はMC前のデザインそのままか、
ちょっとお化粧するくらいで良かったんですよ。
確かに、市場ではオラオラ系デザインが流行っている。
例えばNBOXとかタントにしたって「カスタム」の方が売れている、
そういうデータがあるから、そういうデータにならって
企画したり、プレゼンした方が、説得力は出るでしょうね。
MCするにあたって、デザインを変えないというのは、怖さがある?
「やっぱりわが社も押し出し感をガツンと出すべきでは?」
って上の人が言ったら、反論するよりも従った方が楽だろう。
だけど、こういう顔つきが好きな人は、普通にトヨタディーラー行って
アルファード、ベルファイアを買うでしょ。
わざわざ三菱ディーラーに足運びませんて。
三菱は、むしろアルファード、ベルファイアに抵抗感がある人を
すくいに行くべきなんですよ。そういう層を確実に取り込む。
そういう戦略を取らないといけない会社。
デリカD:5ほどの確固たるキャラがありながら、
どうしてトヨタとかのデザインに影響される??
上層部、商品企画の責任者に、信念とか、
デリカD:5への思い入れというものがないのだと思う。
現デリカD:5オーナーは、MCしたこの車に
乗り換えることはないのではないかと思う。
デリカD:5の良さを消し去った今回のMCがまことに残念だ。