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Channel: エディの書斎
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ウエイクの登場、冴えない小型普通車

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ダイハツのウエイク、発表時には僕も記事にして(コチラ)、
「軽自動車でこんなに背を高くして、安定性・安全性が心配で、乗るならターボ必須!」
という、要するにネガティブな見方をしたんですが、
試乗レポートを読むと、意外なほど安定性が高いということで、
外見から受けるイメージとは違って相当な低重心化が実現されているようですね。
この点はダイハツ技術陣に一本。

試乗レポートはほとんどがターボグレードを選んでいるんですが、
軽ターボの力強さは僕もタントカスタムで知るところで、
それはそうだろうなぁと思うんですが、ノンターボはやっぱり心配です。

外観はイカツさを抑えつつアクティブな感じですが、
写真の白なんてなかなかイイと思います。

そんな感じで、ネガティブな見方はだいぶ薄らいできたんですが、
それでもウエイクを積極的に選ぶ理由はないんじゃないか、
そもそも軽である必要がないじゃないか。
「そんなに広さが欲しいなら普通車を選んだ方が無理なく実現できる」
と言いたいところなんですが、それが言えないなと。
要するに、同じようなコンセプトの小型普通車がないんです。

「全長4m以下でスライドドアを備える普通車」というくくりだと、
スズキ・ソリオ、トヨタのポルテ/スペイドしかない。
ソリオはKAT-TUNをCMに使うくらいで20代の若者向けって感じだし、
外装・内装も本当に軽と変わらない品質で、普通車っぽくない。
ポルテ/スペイドはまさに「子育て車」ってイメージだし、
内装がまさに「おもちゃ」で、乗りこんだ瞬間にがっかりする。

ホンダのフリードスパイクはコンセプトが同じで、
内装も割としっかりしていて、これなら普通車を選ぶ気になるというもの、
しかし全長は4210mmで、ちょっと大きくなってしまうのと、
金額も売れ筋のGジャストセレクションが198万円と高くなってしまう。

ルノー・カングーもコンセプトとしては同じ、
小洒落た道具感を持っていていいと思うんですが、
やはり全長が4280mmと大きくなってしまう点、価格は200万オーバー。

こんな感じで、要するに、スライドドアを備えた魅力的な小型車が少ない!
だから軽のタント・NBOX・スペーシア・デイズルークスなんかに
需要が集中して普通車が売れないって事態になっていると思うのであります。

例えば、日産のキューブ。
イメージ 2
これの後部ドアを両側スライドドアにするだけで、
結構な人気車種になるんじゃないかと思うんですが、どうでしょう。
全長3900mm、全幅1680mm、全高は1700mmくらいで。
さらに1リッター3気筒ターボエンジンくらい載せて、
最大トルク140Nmを低回転から発揮して乗りやすくして、
燃費もJC08モードで23km/l とかで。
全長は日本で扱いやすい4m以下にするとしても、
室内空間の左右方向は軽自動車と比べてゆったりしますし、
5名乗車ができますし、幅が広がれば荷室だって余裕ができます。
ってきちんとアピールすれば、軽トールワゴンと迷っている人だって
きっと検討の余地に入ってくると思います。
価格は160~170万円台。できるでしょう。
いやー考えただけでもワクワクしませんか?

こんな普通車があったら、ウエイクのうまみは減ってくるんです。
こういう車がないから、ウエイクが光って見えているんです。
いや、僕はウエイクを潰そうと思って書いているわけじゃないんですけど、
僕が言いたいのは、軽が元気な一方で、国産の小型普通車が冴えない、
力の入った商品を出していないってことなんですよ。

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