Quantcast
Channel: エディの書斎
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1550

「もっさりスタート」とは無縁のMT

$
0
0
今まで乗ってきたタントカスタムRS、スプラッシュ、どちらもCVTでした。
レンタカーで多くの車にも乗ってきましたが、すべてCVTやATでした。
いずれの車でも、発進の時はやはりアクセル開度と加速感にずれがありましたね。
俗に言う「もっさりスタート」ってやつです。

停止から発進して20km/h程度までの間はエンジン回転数が高く、
そこを超えると急に回転数が落ちるんで、要するに「半クラッチ」状態に
なっているわけです。だからアクセル開度に対して加速感にずれがある。
20km/h以上になって回転数が落ちると、アクセルに対する加速感が
合ってくる感じがします。クラッチが直結しているからですね。
80km/h以上になるとさすがにハイギアードになってくるんで
加速感が鈍ってくるのはしょうがないですね。

20km/hという領域まで半クラッチってのは、かなり長いと感じ、
もっと短くしてクラッチを直結すればと思います。
しかしATのシステム設計をする上の条件を考えると、
乗員の数や積載量も変化するし、かなり急な坂道での発進もあり得る、
そういったいろいろな条件の中でエンストは絶対避けなければならない。
安全マージンを優先すると、20km/hくらいまでは半クラッチにして
エンジン回転を高めにしておく、という選択になるのだと思われます。

MTの場合は、クラッチペダルが運転手に開放されているわけです。
運転手が、乗員数や積載量や登坂勾配などを考慮して
エンジンの吹かし具合とクラッチのつなぎ具合を調整するわけです。
乗員数や積載量が多く登坂路の場合は、エンジンを吹かし気味にして
半クラッチの時間を多めに取ります。
逆に負荷が小さく平坦もしくは下り道路の場合は、
半クラッチは極めて短い時間でOKで、5km/h程度でクラッチペダルから
足を離して直結させてしまいます。
体感的にはわずかでも動いていればOK。

MT運転を始めた当初はエンストが物凄く怖くて、
半クラッチを多く使っていましたが、
慣れてエンストも怖くなくなってくると、
「いかに半クラッチを減らすか」みたいな感覚になってくるんですねぇ。

とにかく、MTの場合は、停止からの発進で半クラッチを使うのは一瞬だけ、
あとは直結になるのでアクセル開度に対する加速感にずれがないのです。
MTなら「もっさりスタート」がないのです。

ちなみにATでありがちな「飛び出しスタート」もMTにはないです。
運転手のアクセルとクラッチの両方の加減で発進するし、
半クラッチの領域がよっぽど狭くなければ大丈夫。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1550

Trending Articles