オートックワンにて、渡辺陽一郎氏の執筆で
という記事が公開された。
(1) AT限定免許の登場(少し安く少し早く取れる)
(2) AT燃費性能の向上
(3) MTラインアップの減少
主にこの3つを理由としてMTが衰退してきたということだ。
個人的には、全員がMTで免許を取得するべきだと考える。
車の構造を理解するうえではエンジンとギアというのは重要なポイントであり、
ATではその理解が難しいと考えるからだ。
もちろん、それで実際に乗る車はATで構わないし、
身体にハンディを持つ方がAT限定で免許を取るのも構わない。
(2)については、確かにモード燃費ではATの方がいい数値になるようだが、
今でもMTの方が劣るかというと、そうは言えないのではないか?
それに、MTに乗るようになって思うのが「安全性の高さ」である。
MTでは漫然とした運転はできない。
スマホ見ていて発進が遅れるとか、居眠りとか、アクセルとブレーキの踏み違え、
こういったことはMTの方が少ないと考える。
面倒であるがゆえのメリットである。
(3)については、これはメーカーの勝手である。
「MTは売れない」という説は、そもそもMTラインナップが少ない以上、
説得力が薄い。MTのラインナップを十分用意したうえで、
それでもMTが売れない時には「MTは売れない」と言ってもよい。
まあ、確かにMTの方が売れる、なんてことにはならないとしても、
MT車を用意しない時点で、メーカーはMT愛好家を自ら減らし、
ひいては車好き自体をも減らしていることにつながっていると考える。
MT車に乗る前は「MTなんてマニアのものだ」と思っていたが、
実際に乗ってみると、MTは普遍的な魅力があるものだと感じるようになった。
エンジンと変速機という車の本質をよく理解でき、
実燃費もATに劣ることはなく、むしろ安全で、
変速操作によって車の運転が楽しくなる。
こんなMTは本来、もっと多くの人が操るべきものと考える。