路上を行きかう車を見ていると、
睨んでいるような目つきの車が本当に増えましたよねぇ。
「精悍な顔つき」とか表現されますけど、違うだろと。
きりっとした表情で凛々しさを感じさせるのが精悍であって、
単に威嚇してるような表情じゃあ精悍って言わないんですよ。
まあ、デザイン的に流線形を目指すのは王道で、
その影響でライトも細く長くなるというのは分かるんですが、
誰もかれも同じことをやるんで、つまらないです。
「差別化」という意味を分かってないですね。
あとはメッキグリルの面積も増えてますね。
中にはフロントグリルがほぼメッキというミニバンも出てきましたが、
あれの何がいいのかさっぱり分かりません。
高級感が出るとか言いますが、輸入車はメッキが少ないのに明らかな高級感が
あるので、本質はメッキと高級感は関係がないと思うんですがね。
車の目つきがギラギラ、飾りもギラギラ。
そんなに威嚇して一体何がしたいの?と思うのであります。
そこへ来て、フィアットのラインナップ。
いや~、ほっこりします(笑)
ヘッドライトが丸くて、メッキ量も最小限。
睨んだような目つきやギラギラした雰囲気に辟易している僕にとっては
「砂漠で見つけたオアシス」ですよ(笑)
プジョー208に乗っていた時に、
「次の車は、できれば丸目がいいな」と思っていた。
パンダ4×4に乗り換える時に、丸っこいヘッドライトというのが
実は隠れた大きなポイントの1つであったのです。
睨んだ目でもないし、メッキも多くはない。
しかし、「カッコ良い」とはまあ違うけど「おしゃれ」とは言えると思うし、
高級感を感じないかと言えば全然そんなことはなく、
路上では独特な雰囲気を発している。
他社がこぞって先鋭化する中で、明らかに差別化されたデザインと思える。
丸目と言えば、ミニもそうですね。
ミニも細目でもなければメッキ量も少ない、
でもおしゃれで高級感もあり独特な雰囲気を発している。
フィアット車と同じですよ。
ミニって、BMWグループに入ってるわけですが、
こうして見るとフィアットグループに入っていても全然おかしくないと思います。
殺伐とした路上に、フィアットとミニの車が平和をもたらす!