320iクーペに乗り始めて9か月が経過しています。
最初は油圧ステアリングの重厚さに面食らったんですが(記事)、
長い間運転していると、その重さに慣れて・・・慣れてはないかな(笑)
慣れていないまでも、でもそれが当たり前になってはきますね。
そうなると、重さ以外の感覚に気づくようになります。
「路面の感覚を敏感に感じるはず」
という意見をもらいましたが、それはそうで、
路面の凹凸がステアリングから伝わってきます。
時に轍にハンドルを取られるような感覚もあります。
ステアリングが路面とダイレクトにつながっている、そんな感覚です。
操舵感がやたら軽くて、路面とステアリングの間に
布団でも挟まっているのではないかと思う電動パワステとは全然違いますね。
あれはあれで手応えがないし、かえって不安に感じることもあります。
あ、電動パワステが全てそうではないですが、
そういうステアフィールも少なくないですからね。
それから、油圧ステアかどうかに関係ないかもしれませんが、
ステアリングを握った時、回した時の感触が、何というか
「精密機械を動かしている」
という感覚に満ちています。
ステアリングを握っただけで「すごい剛性だ」ということが、
手のひらから伝わってきます。重厚で、安っぽさのかけらもない。
そして動かすと、重いけど、非常に滑らかで、操作に対してリニア。
ステアリングから、ギアを介して、車輪まで、
ガタつきがなく、力がリニアに伝わっていく、
その感覚が手のひらからわかるんです。
320iクーペを運転している時に感じる満足感、
その1つの要素がこの精緻なステアフィールにあります。