ドアが4枚というだけで「ほぼクーペ」(記事)のグランクーペに試乗する。
やってきましたBMW東名横浜。
フィアットディーラーでドラレコ装着をお願いしている間に訪問。
東名の横浜町田ICの周囲にはディーラーが集中している。
10時過ぎに訪問したのだが、店内は既に複数のお客さん。
珈琲店の出張バリスタも来ていて、おいしいコーヒーも飲めた。
非常に活気あるディーラーという印象。
試乗車は420iグランクーペ・M Sports。
実物を見ても、斜め後ろから見ればクーペスタイルの美しさを感じる。
パワートレインには420・430・440という3種が存在して、
420iはそのエントリーグレードということになる。
とは言え、2リッターのダウンサイジングターボだから
最大トルク270Nmを1350-4600回転という幅広い回転数で発生、
最大馬力は184ps/5000回転。私のスタイルではこれで十分。
キャラクター的にはM Sportsの他、「Sports」「Luxury」があり、
私なら「Luxury」を選ぶところだ。
コックピットは、一見すると派手さはないが、質感は良い。
時代が変わっても、モデルの上下にもあまりよらず、
インパネ形状やボタン配置などを極力共通化するというBMWの
ポリシーには一定の理解を示せるところである。
ただ2018年モデルから、メーターが全面液晶に変わっていた。
こういうアップデートは逐次行われているようだ。
Mスポ専用のステアリングが、柔らかく手に馴染む。
普段、320iクーペのシートを一番下まで下げて乗っているので、
同じく下げたが、すごく下まで下がることに驚く。
さすがに低過ぎ?と思い、少し上げた。
発進。
低速域でのステアリングは軽い。
このあたりはやはり激重の320iクーペとのギャップだろう。
アクセルを一踏みすれば、ドーンというトルクで押し出される。
改めて、ダウンサイジングターボの素晴らしさが身に染みる。
同じBMWの、同じ格の車だが、1つ世代が違うということが
ここまでの違いになるのかと思い知らされる。
420でこの動力性能だから、430ましてや440はトンでもない?
よほどの欲張りさんでもない限りは420で十分と思う。
エンジン音は、発進時に少し唸るくらいで、20km/hに達する頃には
もうほとんど消えている。意外にも?静粛性が高い。
Cクラスクーペの方がさらに静かだったような気はするが、
420iグランクーペでも高いレベルの静粛性を備えている。
少なくとも320iクーペよりも段違いに静か。
途中、バイパスの登坂で踏み込んでみたが、
アクセルの踏み込み量に対して頭打ち感を感じなくもない。
このあたりで420と430・440の差が出るのかもしれない。
4シリーズクーペのフロントデザインは3シリーズとだいたい同じだが、
うーんやっぱりちょっときつい。
しかし「Luxury」を選べばなんとか許容ゾーンに入ってくるかも??
そんな思いに駆られるほど、最新のBMWの良さを理解した試乗になった。