これまで数回に渡り、海外メーカー各社、日本メーカー各社の車との比較をしながら
208を選んだ理由を話してきました。
やはり、比較することによって「208を選ぶ理由」というものが明確になったと思いますので、
それを整理したいと思います。
１．ちょっといい小型車（Ｂセグ）が欲しい人
２．車にプレミアム感、上質感を求める人
要するに「プレミアムコンパクト」が欲しい人ですね。
そんな人にプジョー208は適しています。
そしてこの項目を重視する時点で、国産車に選択肢はありません。
３．優雅で落ち着いた雰囲気の外観を好む人
プジョー208の外装は、ダイナミックでイカついデザインが流行している中で、
逆台形の「おちょぼ口」吸気グリル、「つけまつげ」みたいな目目パッチリのランプ、
滑らかな曲線を活かしたボディライン、控えめなクロムパーツなどによって
優雅で落ち着いた雰囲気を持っています。
４．優雅で落ち着いた雰囲気で、かつ質感の高い内装を好む人
内装も外装と同様にシックな雰囲気。
しかし大振りのドアハンドルや小径楕円ステアリング、
テップレザーが使われサポートもしっかりしたシート（一部グレードはファブリック）、
曲線を活かしたインパネや各所に使われたクロムパーツなどによって
全体の質感が非常に高くなっています。
５．後席に大人がしっかり乗れた方がいいという人
208の後席は成人男性がしっかり座れます。
６．あまりよく見かける車は嫌だという人
輸入車の販売台数の2/3はドイツ車です。
残り1/3をフランス車、イタリア車、スウェーデン車などが分け合っています。
そのフランス車をプジョー、シトロエン、ルノーの順でさらに分け合っていますから、
どうりで見かけないわけです。
７．スポーティーさは特に求めない人
これは1.2リッター３気筒エンジンを積んだ208に限ったことですが、
決してパワーに余裕があるわけではないです。
ただしパワーが不足しているということもありません。
2000回転で180Nmのトルクを発生するなんて韋駄天ぶりは208にはありません。
８．マニュアル車が欲しい人
Ｂセグ輸入車の中で、ＭＴの設定があるのは208のアリュール、ＸＹ、ＧＴｉ、ミニクラブマン、この４台だけです。
ミトのクワドリフォリオベルデはＭＴなのですが、今ラインナップから消えていますし、
ルーテシアもＭＴをやめてしまいました。
ミニはすごく個性が強い、208でもＸＹとＧＴｉ は1.6リッターターボで高出力なので、
208アリュールは「普通のマニュアル車」として大変貴重な車だと言えます。
もちろんＭＴにこだわりがなければ、ロボタイズドＭＴのＥＴＧ仕様の208を選んでもいいのですが、
208にこだわるとすれば、やはりＭＴで乗るのがあるべき姿かなと思います。
以上が208を積極的に選ぶ理由です。
ここまで話したところで、今度は208を選ぶ時に躊躇してしまう弱点について触れます。
１．変速機が弱い
208にはＭＴか、ロボタイズドＭＴしかありません。
ＭＴが乗れない、あるいは抵抗がある人にとってはネックになります。
ロボタイズドＭＴも、ＡＴやＣＶＴとは全然違うものなので、やはりネックになり得ます。
→ 我が家は嫁さんがＡＴ限定解除して、僕も教習所以来、夫婦でＭＴに挑戦しました。
まあ、慣れるまでは少し大変でしたが、今は普通に乗りこなしています。
昔はＭＴしかなくてみんなＭＴに乗っていたわけだし、そんなに恐れることもないのでは？
ロボタイズドＭＴについては知らないのでノーコメント。
２．３ドアのグレードがある
５ドア車はロボタイズドＭＴとの組みあわせ。
ロボタイズドＭＴはどうもダメだ、ＭＴでいいよ、という人に用意されるのは３ドア車のみ。
変速機を割り切れたとしても、３ドアというハードルが待っています。
→ 我が家は幼児２人いるのにも関わらず、３ドアのアリュールにしたわけですが、
ハッキリ言って大変なことは何にもありません。
逆に３ドアは子供にとっては安全とも考えられます（記事）。
３ドアって、そんなに大変ですか？そんなに敬遠するものですか？
３．安全装備が弱い
208はボディの衝突安全性は最高点を獲得しており、横滑り防止装置や５人分のヘッドレスト、
エアバッグなどの基本的な安全性は非常に高くなっています。
しかし、最近流行りの自動ブレーキシステムや車線逸脱警告などはありません。
→ 自動ブレーキは、確かにあったら安心の装備だと思います。
しかし、基本的には自動ブレーキを使うことはあってはならないことです。
自動ブレーキがなかったら、事故を起こしていたってことですよ？
自動ブレーキを装備した車を買ったとしても、普段の運転では何も恩恵を受けられないし、
ほとんどの人にとっては、その車を廃車にするまで一度も動作することがない機能になるはずです。
そんな機能、どうしても欲しいですか？
長所に共感して、弱点を割り切れた人。
そんな人は、プジョー208のオーナーになりましょう！