日産・スカイラインクーペ。
先日見かけて、ハートを掴まれてしまった車だ。
国産車なのに非常にレアな車で、最初はBMWの3シリーズクーペかと思ったが、
リアの日産エンブレムを見てスカイラインクーペと分かった。
実車も写真のレッドボディで、ハッと目を引いた。
フロントは筋肉隆々という感じで、クロムのグリルも控えめで良い。
サイドビューの美しさはやはりクーペの特長。
やや長めのノーズから流れるようなルーフラインがたまらない。
2007年秋に発売されているから、もう6年以上前の話だ。
今でも全く古びた感じがしない。
しかし、3.7リッターという大排気量エンジン、1660kgというやや重いボディで、
JC08モード燃費が9.0km/l 前後ってのは時代を感じる。
最新のパワートレインであれば2リッターターボあたりを積んで、
ボディも少し軽量化して1550kgくらいになっているだろう。
と思ったら、BMW4シリーズクーペなんかがまさにそれ。
2リッターターボで1570kgのボディ、回生ブレーキなどが入っているとは言え
JC08モード燃費は15.2km/l!すごい。
ベンツのCクラスクーペも1.8リッターターボに1550kgのボディを組み合わせ、
JC08モード燃費は13.2km/l を達成している。
キャデラックATSはクーペと謳ってこそいないが、全高は1415mmで「ほぼクーペ」。
2リッターターボに1580kgのボディで、欧州複合燃費で12.2km/l 。
国産でクーペってのはスカイラインクーペ以外では絶滅寸前。
セダンではレクサスとかマツダもあるが、クーペと呼べるようなフォルムの車はない。
そうなると、クーペに乗りたい層は輸入車に目を向けるしかない。
輸入車ならクーペがいくつか選べるし、それらがちゃんと力が入った商品として
アップデートされているのだから、クーペ好きにはたまらない。
さて、日産のスカイラインの新型がインフィニティブランドを引っ提げて発売になっている。
睨んだような目つきになって怖い。
グリルもスピンドルグリルみたいな形になってるし・・・
最近はどいつもこいつも睨んだようなガラが悪い顔になりやがって。
もっと肩の力を抜いてくれよ。