光岡・ロックスターのカタログをもらい、改めて「カッコイイなぁ~~」と。
そこで、ベースのロードスターを「仮想・ロックスター」として、
試乗しに行くことにした!
国産スポーツカーとしても評価が高いロードスター、
普通に考えても試乗する価値は大いにある!
お邪魔したのはマツダ湘南台店。
電話したところ6MTの試乗車があるということで、すぐに訪問。
「Caramel Top」という特別仕様車で、ソフトトップがブラウン色。
黒光りするボディは色気があっていいですねえ。
顔つきはやっぱり好きになれません。
カッコ良くもないしかわいくもないし、無機質。
お尻はカッコイイですね!
内装はタンで、シートは本革、ドアトリムやインパネは合成皮革。
それ以外は上級グレードを継承する形。
質感・凝縮感があって、好印象の内装。
財布やスマホ、飲み物の置き場はシートの間の背後のスペースで、
運転中に気軽に取り出しできない位置だ。
運転に集中しろということなのか。
左右と頭上はタイトな感じがするが、
前方はインパネの高さが抑えられていて窮屈な感じはない。
ペダル類は足を前方に投げ出した位置にある。スポーツカーらしい。
ただ左足の手前の位置が山のように盛り上がっているのが気になった。
いざ、発進。
シフトレバーが「ゴリッ」と言ってびびった。
節度感があるというか、あり過ぎ?
剛性感はあるが、剛性高すぎ?っていうのも変かもしれないが・・・。
アイドリング中でも、振動がレバーにすごく伝わってくる。
シフトストロークは極小で、1速なのか3速なのか不安になるほど。
クラッチペダルの踏力は普通だが、ミートポイントが高い。
以前の愛車・プジョー208を思い出した。
発進時にエンジンを吹かす傾向になってしまうが、しょうがない。
ロードスターは「軽量」が売りで、
このCaramel Topの車重も1,020kgという軽量っぷりだ。
そこに1.5リッター自然吸気エンジンを組み合わせて、
高回転まで回す楽しみを提供する。
・・・というのが説明で合ってますかね?(笑)
その売り文句に違わず、発進直後から軽々と走り出す!
・・・のはずが、あれ?
思ってたんと違う。
2速、3速で3000回転くらいまで回して走ってみたが、
吹け上がりが軽いどころか、むしろちょっと重いくらいに感じた。
ディーゼルエンジンを回している感覚すら感じた。
エンジンサウンドも、2000回転くらいから音量的には結構聞こえてくるが、
聴いていて気持ちいいいいう感じもなく、
ただ「ボー」と言っているというか。
雑味も混じっているように感じた。
まあ、50km/h程度で、エンジン音を感じながら、
スポーティー感を感じながら走っている、と言えばそうなのか?
50km/hで、5速に入れると、1400~1500回転くらいになるが、
これならばエンジンサウンドは高まらず適度に快適だった。
私なら街中走行では1速→3速→5速で、5速で巡航しそう。
全長3,915mmというボディサイズ、これはいい。
車が自分の体と一体になった感覚がする。
使いきれるパワーと、一体化したボディ。
あたかも自分の体を動かすように、運転を楽しむ。
ってこれはプジョー208の宣伝文句だった(笑)
とにかくそんな感じだ。
国産スポーツカーだと、軽はコペン・S660があるが、
全長4mとなるとホンダのCR-Zが廃版になった今、
ロードスター以外にないのだ。
トヨタ86/スバルBRZは全長4240mmで、300mm以上長い。
試乗を終えて、うーん、かなりマイナスな印象になってしまった。
とにかくエンジンの吹け上がりとサウンド。
そしてシフトレバーやクラッチのフィーリング。
ポジティブに評価することはできなかった。
我ながら信じられない。愕然とした。
パンダ4×4の2気筒エンジンの方が、吹け上がりが良く、
回した時のサウンドも豪快だし、シフトレバーやクラッチの
フィーリングも良いと思う。
320iクーペは2リッター自然吸気で1,490kgという車重で、
お世辞にもパワーがある車ではない。重厚な乗り味。
ロードスターは1,020kgだから、1.5リッターという点を差し置いても
すっごく軽やかなはずだと思っていたが、それを感じられなかった。
320iクーペに乗って帰っても、ギャップを全く感じなかった。
高い評価を受けているロードスターだが、私の評価は低かった。
車は、つくづく「乗らないと分からない」ものだなと思った。