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日産、2リッターターボエンジンを搭載した「スカイライン」

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イメージ 1

~日産は、新型「スカイライン」に2リッターターボエンジンを搭載したグレードを追加する。
発売は6月5日、価格は383万4000円~456万8400円。
2013年11月に発売された新型スカイラインは、全て3.5リッター+モーターのハイブリッドモデルだった。
新しいエンジンは直列4気筒2.0リッター直噴ターボエンジンで、ダイムラー製。
最高出力は155kW(211馬力)/5500rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1250-3500rpmを発生。
トランスミッションは7速ATが組み合わされる。

「アイドリングストップ」「可変バルブタイミング」「充電制御」などの技術も採用され、
JC08モード燃費は13.6km/Lを達成(200GT-t)、全グレードで「平成27年度燃費基準」を達成。
エコカー減税の「重量税50%」+「取得税60%」減税対象となっている。

なおハイブリッドモデルからの変更点として、「ダイレクトアダプティブステアリング」が
車速感応式の電動油圧パワーステアリングになる。

出るという話は聞いていましたが、ようやく発表になりました。
「2リッターターボエンジンを搭載したスポーツセダン」
という大きな括りでは関心を抱くモデルではあるんですが、
何というかどうも詰めが甘い感じを受けます。

最も安いグレードで383万円というのは、高いなぁと。
最安で300万円くらいを目指して欲しいところ。2リッター国産セダンなんだし。
エンジンが自社製ではないというのも、なんだかなぁ・・・
「技術の日産」という言葉が泣くぞ。
新型スカイラインの売りの一つだった「ステアバイワイヤ」が、
ガソリン車には搭載されないというのも、なんだかなぁ・・・
外観も、全体的なプロポーションは結構いいと思うんだけど、
顔が何で怖くなるかなぁ。目つきが良くない。
トヨタのスピンドルグリルと似てるし。

結局、「これがあるからスカイラインを選ぶ」というポイントが希薄ですね。

比較のために、マツダ・アテンザと比較してみます。
イメージ 2
アテンザからはディーゼルの下位グレードを選択。
スカイラインも下位グレードです。

ボディサイズは同等、ボディラインもおおむね同等と見てよいでしょう。
馬力ではスカイランが勝るが、トルクではアテンザが勝る。
エンジン性能としては、まあ同等と見て良いでしょう。

アテンザ・XDが搭載するディーゼルエンジンは、エンジンが重いのが特徴で、
それに対してガソリンエンジンは軽量に仕上がる。
だから車重もスカイラインの方が軽く・・・と書こうと思ったら、
スカイラインの方が140kgも重いではないか(笑)

この重さはどう見たら良いか、良く見ればボディ剛性の高さに効いてるのかもしれないし、
内装の質感の高さとか、どっしりとした走りにつながっているのかもしれない。
悪く見ればシャシーが古いのではないか、高張力鋼板をケチっているのではないか、
旋回時に重さを感じるとか、車体の重さを感じてしまうのではないか、とも思える。

燃費はアテンザの圧勝だ。しかもアテンザXDは軽油を使うから、さらに差は広がる。

それでいて、価格もアテンザが大幅に安い。
しかもアテンザの発売は2012年11月で1年半前、
マツダの伝統も考えると、多少値引きも期待できるかもしれない。

こうして見てみると、ハッキリ言って新型スカイラインを選ぶ意味というものが見いだせない。
もちろん、「乗ってナンボ」であるから、スペックだけで判断できるものではない。
しかし、「乗ってみたい」と思わせるものがなければ試乗する人すらいないわけで。

新型スカイライン、「う~ん、なんだかなぁ」と思う車です。

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