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Channel: エディの書斎
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「半クラッチ」

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マニュアル車と言えば「半クラッチ」ですよね。
発進時に使う半クラッチは、エンストしないように、そして滑らかに発進するように気を遣います。
まあエンストってのは、乗り始めを過ぎて慣れてしまえば、まず起きないわけですが、
慣れた後も発進の度に必要な半クラッチを、「面倒くさい」「おっくう」と言う人もいるようです。

しかし、僕は思うのです。
半クラッチって、気持ちよくないですか??

①まず、エンストする可能性がゼロではないなかで、
「エンストせずに発進できた」ということが、小さいながらも「成功」なわけです。

②発進が滑らかにできたら、それがまた小さい「成功」なわけです。
自分の左足のサジ加減によって、滑らかな発進が実現できた、と。
そんな「ガクン」というようなことはなくても、発進の様子は毎回微妙に違います。
「今回はすっごく滑らかだった」「今回はちょっと揺れたな」と、
毎回の発進を体で感じています。

③動力が徐々に伝わっていく様子がまた楽しいです。
停止時はクラッチが切れていて、動力が完全に分断されている状態。
それが自分の左足のサジ加減によって、動力が20%くらい伝わり、
50%になり、80%になり、やがて100%になる、その過程を味わうことができる。
その結果は体に感じるG(加速度)や車速という形でフィードバックされます。

④半クラッチが上達してくると、エンジンを吹かす量を小さくするようになりました。
最初はとにかくエンストが怖い、だからエンジンを2000回転くらいまで吹かして、
1速のうちは全部半クラッチ状態で、クラッチを完全につなぐのは2速からでした。
しかし今はエンジンを吹かすのは最小限、1200回転くらいにして、
車が動き出したらすぐにクラッチをつないで、2速につないでいます。
こうするとガソリン消費量が減る、つまるところは燃費が稼げるわけですね。

【AT車】
AT車なら「発進」ということ自体、成功して当たり前、失敗がないから成功もクソもありません。
そして機械任せだから、発進は単なる1過程で、関心すら向かいません。
動力が伝わる伝わらないの前に、AT車はクリープがあるから、
「動力は常に伝わっている」という感覚でしょうね。
逆に、動力を自分の左足で完全に断つことができることが驚きかもしれません。

【まとめ】
発進の度に小さな成功体験が得られ、動力を車に伝えて、そして車が動くという過程を楽しむことができる。
半クラッチは僕にとっては面倒くさいどころか、楽しく、また気持ちがいいものです。

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