ジープの新型チェロキー。
最初に見た時は松田優作ばりに
「何じゃこりゃあぁぁ!!」
と思わず言ってしまいましたね。
チェロキーって言えば、やっぱりコレ↓のイメージが強くて。
昔友人が買って、1度だけ乗せてもらったことを覚えています。
カクカクシカジカ、武骨で、大きなタイヤ履いて、ガソリン垂れ流しで。
モロ「ジープ」って感じ??
それが、新型は何ですか、シルエットの角が取れて、
ちょっと洗練を狙った雰囲気で、え2駆もあるの?
9速ATなどという効率良いATなんて採用しちゃってさ、
「武骨なジープ」はどこへ行っちゃったのさ??
という思いを抱いたのは僕だけではないのではないだろうか。
これは日産の新型エクストレイルに抱いた思いと同じだ。
かつてブームを作ったエクストレイル、あの武骨でタフなイメージ、
あれが良かったのに、新型エクストレイルは変に洗練されちゃって、
「こんなのエクストレイルじゃない!」
と怒った旧モデルオーナーの方は多かったのではないか。
個人的にはあれは完全に「デュアリス」の後継と思っている。
さて、チェロキーの話に戻るが、昔のイメージに引きずられたら
違和感たっぷりなのだが、登場から時間が経ってくると、
ジワジワとその個性が脇腹に効いてきた。
「顔」は、最初のインパクトが強かったが、見慣れてくればそこまでエグくなく、
でも存在感は抜群で、縦長に入った7か所のグリルにはクロムもあしらわれて、
上品さを備えつつジープのアイデンティティーを押さえている。
9速ATだって、別に悪いことは何にもないどころか、いいことなんだし、
エンジンはダウンサイジングターボではないがマルチエア技術も採用され、
これはフィアットグループ入りしたことが関係している。
インテリアもすこぶる洗練されているし、
安全警報なんかもてんこ盛りで、とにかく装備がすごいのだ。
ボディサイズは全長4630×全幅1860×全高1700mmという堂々としたもの。
これが2駆なら416万円、4駆の最上位グレードでも499.5万円で買える
というのだから驚きだ。
さらに今後注目なのが、今秋に日本導入されるかも?
と言われている弟分「レネゲード」の存在だ。
これは全長4.2mクラスのジープで、いわゆる最近ホットな「コンパクトSUV」
というカテゴリーの中に投入されるモデルだ。
そのこじんまりしたサイズ感、丸いヘッドライトとあいまって
「かわいいジープ」という感じがする。これは褒めている。
これは女性から見ても「かわいい」のではないか。
今スズキのハスラーが受けているが、それをもっと大人の雰囲気で
仕立て直したような、そんな感じだ。
フィアットの500Xとボディやエンジンなどを共用するようだが、
500Xの方もまたかわいくてすごく気になるモデルだ。