現時点で日本に正式輸入されているのは、
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ベースのパンダ(FF・5段セミAT)と、
限定車ながらパンダ4×4(4WD・6段MT)の2種類。
エンジンはいずれもツインエアエンジンが搭載されています。
しかし、本国ではディーゼルエンジンのバリエーションも存在して、
日本には並行輸入業者が少数ながら仕入れているようだ。
フィアットジャパンが正式にディーゼルモデルを入れるか??
それはまあ正直言ってあまり期待はできないが、
今回はパンダ4×4のディーゼルについて検討してみる。
ディーゼルになると車重は60kg重くなるが、
重量増加は思ったほど大きくないと感じる。
これはフィアットのディーゼルエンジンが軽いのか?
0.9リッター2気筒のツインエアが実はそんなに軽くないのかもしれない。
普通、ディーゼルになるとフロントヘビーになると言われるが、
この場合はそうでもなさそう。
最大トルクは190Nm!数値的には2リッターエンジン並。
145Nm/1900rpmのツインエアでも分厚いトルクと感じるので、
それ以上に下からドーンと突き上げるトルクだろう。
ただ、最大馬力は85→75psと12%のダウンになっている。
リミットまでギューンと回す機会は、少ないと言えば少ない。
ギューンと回した最後の伸びが頭打ちになる代わりに、
そこまでの加速は大トルクに任せて伸びるということだ。
最大出力が4000rpmなので、回転域が狭いのは一般的なディーゼルと同じ。
これがディーゼル車を実際の重量増加以上に「重い」と感じさせる
原因になっているのだが、これは仕方がない。
ディーゼル特有の音や振動はどこまで抑え込まれているのかは
情報が少ないので触れないでおく。
変速機がMTなのはいいとしても、5段になるのは個人的に痛い。
常においしい回転数を使えて、エンジンブレーキの強さもちょうどいい
6段MTのメリットを十分に知っているからだ。
ディーゼルは低回転から大トルクを発揮するとは言え、
ごく低回転のトルクは細いわけだし、
かと言ってちょっと回し過ぎれば出力は頭打ちだから、
なおさら6段の方がよいと思う。
燃費はやはりディーゼルの方が良い。ハイオクと軽油の違いも考慮すれば、
燃料費は半分までは行かなくても4割前後は減るのではないか??
僕としては、ディーゼルという点で
・ディーゼル特有の音振が抑えられているか?
・低回転からの大トルクの感触はどうか?
・吹け上がりの悪さを感じないか?
というところをチェックですね。
その上で「5段MT」という点に不足を感じないかが懸念だ。
6段MTとの組み合わせを是非望みたいところ。
最終的には「乗っていて楽しいか?」で判断する。
こういった感じですね。