今回は液晶モニターの話。
画素数は、それまでの22型WXGA(1650x1050画素)から
フルHD(1920x1080画素)にするのは決まっていた。
WQHD(2560x1440画素)や4Kのものも出てきているが、
まあそこまでは要らないかなーと。コスパ的にもフルHDで。
画面サイズは24型、25型、27型くらいで悩んだ。
27型でも安いものは16,000円台から買える(!)という状況なので、
いっそ27型にするのもありか??と思ったが、
うーんでもデカ過ぎじゃね??と。
もはや32型の液晶テレビと接近してくる領域じゃんと。
25型なら24型からちょっとした冒険で済むので魅力的だったが、
モデル数が少ないので結果的にdropした。
次に、デザイン重視。
ベゼルが狭い方がいいよね。
ベゼルが狭くなると、あとはスタンド部でデザイン性が決まってくる。
ありきたりなスタンド形状で野暮ったいのは嫌だった。
そして「スピーカー内蔵」。
モニターにスピーカーがないと、アクティブスピーカーを置くことになる。
これまでもずっとスピーカー内蔵のモニターだったが、
今回もやはり「デスクの上のすっきり感」優先で行く。
なので、スピーカー内蔵。
そして、できれば音質が良いもの。
まあ、薄型の筐体で、2~3万円という価格帯で、
いい音を出せという方が難しいのはわかっているが、
それでもある程度の音質を出そうと努力しているものが良かった。
以上のポイントで悩んだ末に、購入したのがこちら。
LGエレクトロニクス 24MP88HV-S
・ベゼル幅2.5mm+非表示部4.5mm、合わせても7mm
(下側だけ9.8mm)という究極の狭額縁デザイン
・円弧状の「アークラインスタンド」
・sRGBカバー率99%対応の広色域表示性能
・音質補正技術「MaxxAudio」採用、5W+5Wの大出力
まず、狭額縁に関しては、他に6mmとかもっと狭額縁のものもあるが、
画面下部も含めて四辺がほぼ等しく狭額縁というのはコレのみ。
しかもメーカーのロゴマークすらないから、本当に「画面だけ」。
画面だけが浮いているように感じる。
円弧状のシルバーのスタンドも良い。
単に四角いとか円のスタンドに比べたら全然良い。
素晴らしいのが背面の処理。
背面がきれいなホワイトで塗装されており、排熱孔も見当たらない。
背面なんて普通は見ない部分だが、
「神は細部に宿る」
「いいパンツを履くと気分が良い」
論理で、こういう見えない部分にこだわっている精神こそが素晴らしい。
表示性能は、AH-IPSパネルなので視野角はまず問題ないだろうと。
あとはきちんとキャリブレーションした結果も付いていて、安心。
実際の絵を見ても不満はない。
画面輝度は250cd/㎡だが、私の環境ではバックライト100%では眩しかった。
普段は20~30%、夜は10%にまで落として使っている。
調整もソフトウェアでPC上からできるので、楽だ。
スピーカー
スピーカーは画面下部に、下向きに付けられている。
スリット状に見えているのが音声の放射部だ。
スピーカーユニットの絶対的なサイズは、推して知るべし、
これでいい音が出るはずがない。
しかし、音質補正技術「MaxxAudio」が、信号処理によって音質向上を図る。
これ、以前にノートパソコンや液晶テレビに搭載されたことがあり、
結構効果があった記憶があったので、ある程度期待していた。
しかし、期待が高過ぎたのか、思ったほどではなかった。
MaxxAudio OFFでは、想像通りのスカスカな音だが、
ONにすると低音が出るようになり、声も聞き取りやすくなり、
高音の粒立ちも良くなって、音質向上は明らかに感じ取れる。
が、それでも驚くような水準の音ではないかな、と。
ただ5W+5Wという大出力は伊達ではなく、
かなりの大音量を出せるし、出しても大丈夫なのはすごい。
「モニター内蔵スピーカーにしては、ちょっといい音が出る」
という表現が正しいだろうか。
購入価格は、約26,000円だった。
24型・フルHD・IPS・スピーカー内蔵という条件で見ると、
安いものは16,000円くらいからあり、2万円以下が中心価格帯で、
26,000円というのはお高い部類に入る。
自分としては、デザインの付加価値が5000円くらい、
音質の付加価値が2000円くらいかなと感じる。
24,000円程度が内容に見合った価格という印象だ。