今日で208アリュールが来て3週間が経ちました。
マニュアルの運転にもだいぶ慣れてきました。
一方で、まだ試行錯誤中というところもあります。
我が夫婦にとって初のマニュアル車となる208アリュール。実際に乗る前は、
マニュアル車って楽しい?面倒くさい?どうなんだろう?
と期待と不安が入り混じっていましたが、現時点での感想は、
楽しくないわけではないが、面倒くさい
という、何とも言えないもの。
マニュアル車って、とにかく車が正直に反応しますよね。
クラッチをラフにつなげばエンストしたり、ギクシャクしたり。
アクセルを空吹かして「ブイ~ン」とエンジンが音を立てたり。
その素直な反応がスムースな運転を難しく感じさせる反面、
上達する喜びも感じさせてくれるわけですが。
エンストはあんまりしなくなってきたし、したとしても焦らずに再始動できるので、
まあそんなに怖くなくなってきました。
少し慣れてきた時に、エンジンをなるべく吹かさずに静かに発進しようと、
アクセルをあまり踏まずにクラッチをつなぐようにしたんですが、
そうするとクラッチ操作をラフにしたらエンストしちゃいます。
だから今は、ちょっと吹かしたって損はしない、ちょっとクラッチ操作をラフにしたって
エンストしないようにした方が楽じゃないか、と考えて、そういう操作にしています。
発進一つとっても、いろいろやり方や考え方があって、
それぞれで車の挙動が変わりますよね。奥深いです。
でも坂道発進はやっぱり精神的に負担ですね。
何度も書いてますが、横浜って本当に坂が多いんです。
穏やかな坂なら、ブレーキからアクセルに踏みかえ発進で大丈夫ですが、
急な坂道も結構あるので、その度に気持ちを構える必要があります。
基本的にエンジンを回しておけばクラッチをすぐにつないでも後退しないしエンストもしないんですが、
あんまり「ブイ~ン!」と吹かすのも格好悪いなぁと思ったり。
それから、2速→3速、3速→4速はほとんどシフトショックなしで変速できるんですが、
1速→2速がどうしてもシフトショックが出てしまって、これをスムースにするのが課題です。
ATまたはCVT車であれば、エンストの心配はないし、
坂道だって後ろに下がる心配もない、
シフトショックだってほとんどなくて、あっても小さいショックだけ、
エンジンを吹かし過ぎちゃうなんてこともないわけです。
やっぱりATは楽ですよ。
でも、既に考えてしまうんです。
「もし今、AT車に戻ったらどう感じるだろうか?」
恐らく、
「ATは楽でいいなぁ」
と感じることは間違いありません。しかし、その一方で、
左手と左足を全く使わず、クラッチ操作もなく発進して、シフトチェンジもなく走行して、
坂道でも何の心配もなく、エンジンを吹かし過ぎることもなく、淡々と、静かに走るのみ。
「ATは何か退屈だなぁ」
とも感じるのではないか、と。
言ってみれば、マニュアル車に乗ることを選択したことは、
「劇薬を飲みこんだ状態」
という気がします。今はそれに対応しようとしてもがいている状態です。
もがいた後に、その劇薬が毒になるのか?それとも薬になるのか?
その答えが出るのにはもうちょっと後になるでしょう。
そして、本当の答えは、しばらくした後にAT車に乗った時にどう感じたか?で明らかになるでしょう。
しかし、その答えがどちらであれ、マニュアル車に乗った経験が人生の中で
非常に大きな勉強になることは間違いないことだと思います。