今回は、これまで使っていたDSC-RX10との対決を行ってみる。
左がRX10、右がα7Ⅱ
DSC-RX10は1インチセンサーを搭載、
レンズは24mmスタートで200mmまでカバーする光学8.3倍相当、
しかもズーム全域でF2.8という、望遠側でも明るい特性を持つ。
α7Ⅱはフルサイズセンサー、キットレンズは28~70mmの2.5倍ズーム、
F値は3.5~5.6というスペックとなっている。
レンズの画角も異なるので、構図に多少の違いがあるのはご容赦いただきたい。
RX10
α7Ⅱ
RX10
α7Ⅱ
RX10
α7Ⅱ
一見して「あれっ?」というのが正直な第一印象。
予想外に差が小さいなと。
センサーサイズに正直なのは被写界深度。
上のBMWの写真では、α7Ⅱの方が背景が少しぼけている。
背景ボケが大きいと、狙ったフォーカスポイントが
どこか分かりやすいので、写真の意図が分かりやすい写真になる。
別の例。
RX10
α7Ⅱ
中央の「極」にフォーカスを合わせているが、
α7Ⅱの方が被写界深度が狭く、フォーカスポイント以外がぼけて、
どこが注目点なのかという写真の意図が伝わりやすい。
RX10もボケは出ているが、α7Ⅱと比べるとちょっと足りない。
それからダイナミックレンジが広いシーンでは、
やっぱりα7Ⅱの方が白飛びしにくく、情報量が多いことに気付く。
この辺は画素サイズの差が物を言う世界だ。
RX10
α7Ⅱ
RX10は、空や、ボンネットが白く飛んでしまっている。
α7Ⅱは曇り空が分かるし、ボンネットも薄青色が残っている。
まあ、同じソニー製品だから、コントラストやカラーマネージメントなど
「絵作り」の点で近くなるのは不思議ではない。
逆に、今回の比較は「センサーサイズの違い」だけの差を見ているとも言える。
そしてそれは、ダイナミックレンジと、被写界深度ということだ。
もう1つ、センサーサイズによって異なるのは「高感度の時の画質」。
これも大きな差と期待されるが、これは明日報告する。
ちなみに、撮影する時に「カシャッ」という音がするのだが、
RX10の音は実は電子的に出していて、スピーカーから音がする(笑)
その点α7Ⅱはメカニカルな本物の音なので、
何というか「撮影している」感があるのはα7Ⅱであった。