車の高級感と一口に言っても、外観、内装、動力性能、乗り心地などのファクターがあるわけですが、
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ここでは外観の話に限定します。
車の外観の高級感って、どんなファクターで決まるのだろうか??と思う時があります。
それで、話の入り口として、まず下の写真をご覧ください。
日産・エルグランド
ホンダ・NBOXカスタム
「押し出し感が強くてカッコイイじゃん」
と言う人は一定の数いるようですが、
「高級感がある」
と言う人はいますか?まあいるのかな。
国産車に多いんですが、クロムパーツのような「光り物」を多く付けた方がいい、という風潮があります。
押し出し感というか威圧感が出る(それが良い事とは全く思わないんですが)、
という方向性に加えて、質感というか高級感が出ると感じてこれらの車を選ぶ、
あるいはドレスアップパーツでさらに光り物を盛る例もあります。
僕の個人的な感覚かもしれませんが、光り物が多いからと言って高級感が増すとは限らないです。
次に、僕が「高級感がある」と感じる車の例をご覧ください。
プジョー・208
アルファロメオ・ジュリエッタ
これらの車を見ると、「光り物」は多くないんです。
208もジュリエッタも、吸気グリルがクロムで縁取られているだけです。
それなのに、パッと見て明らかに高級感を感じるし、
「モノ」としての本質的な存在感みたいなものを感じるのです。
僕が思うには、高級感てのは、ボディでほとんど決まっているのではないかと。
ボディライン、吸気グリル形状やプレスラインの入り方といった、造形的な部分と、
ボディパネルの剛性や、塗装の質感など。
光り物が付いていない、素のボディで基本的な高級感が決まっているような気がします。
そして、素のボディ品質が低いと、そこにいくら光り物を盛っても高級感ってのは出なくて、
むしろ安っぽいと感じたり、下品だと感じたりする。
素のボディ品質が高いと、少しの光り物を盛るだけでも高級感が一層高まる。
こういうことなのではないかと思うのです。
大した人間でもない人がジャラジャラと宝石を身に付けていても「豚に真珠」なのに対して、
人間的に素晴らしい人がキラッと一点ものを身に付けているのは輝いて見える、
という感じでしょうか。