駐車場にて、
「あ、5代目ゴルフか」
と思ったら、
「ん?ん??ルーフが高くないか??」
と感じ、後ろに回ってバッヂを見たらそこには
「ゴルフ・プラス」
とあった。
このゴルフプラスは5代目ゴルフに対する派生車種で、
全長・全幅はベースそのまま、全高が1605mmまで高められた。
この1600mm付近の全高というのは、個人的にはベストバランスと思っていて、
頭をぶつける心配が減ることに加えて、シート座面が上がることで
乗降時に腰の位置が上下しない、結果として乗り降りが非常に楽なのだ。
それでいてスタイリッシュさはあまり損なわれないし、
重量増も小さく抑えられ燃費低下が少ない、
重心高もあまり上がらないからハンドリングにも影響が小さい。
このようなことは、前車が全高1590mmのスプラッシュだったので、
身を持って実感するところである。
軽自動車のジャンルでこそ、ワゴンR、ムーブなどの「ハイト軽」がだいたい全高1600mmで、
売れ筋になっているのだが、普通車になると全高1600mm付近の車は少なくて、
ルーフを1700mm以上に上げて大空間を実現してしまうか、
燃費重視で1500mm以下にするか、になっている。
しかし述べたように、1600mm付近のルーフ高というのはバランスが良く、
このような車種がもっと増えていいんじゃないのかな、というのが個人的な思いである。
7代目ゴルフでは全高が1450mmにまで下がって、
ちょっと下がり過ぎではないかと思うくらいだが、
そんな今こそ、「ゴルフプラス」のような、全高を少し高めた車種をリリースすべきと思う。
ゴルフトゥーランという車もあるが、全高は一気に1600mmの後半になり
7人乗りになってしまうから、ゴルフプラスはちょうど隙間を埋める選択肢になるわけだ。
このゴルフプラスは5代目ゴルフの時代に少数のみ持って来られたようで、
中古車サイトを見ても台数が少ない。しかし100万円以下で買えるので、
思わぬ「掘り出し物」の車と言えるかもしれない。