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Channel: エディの書斎
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VW・新型パサート

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ゴルフをベースにしたセダンがパサートということで、
今のゴルフ7をベースにした新型パサートが導入されました。

水平基調の「ワイド&ロー」な顔はゴルフ譲りだが、
今までよりも一層プレミアム感が感じられる。
やたらとクネクネした輪郭にしたりプレスラインを入れたりする風潮の中、
シンプルながらリッチな佇まいというか、落ち着きのある顔つき。
王道的な良さで、つまらないと言う人もいるかもしれないが、
ライバル達がこぞってクネクネして派手派手路線の中では
このシンプルさがかえって差別化につながると思う。

グレードはパサート/パサートバリアントいずれも4グレードあるが、
まず驚いたのは、予防安全装備を全車標準としたこと。
エントリーグレード「Trendline」は329万円だが、
車格と価格のバランスを考えれば、国産車ならまずこの手の装備は
オプションになること間違いなし。
しかも衝突回避だけでなく、レーンチェンジアシストや
後退時の接近警報など幅広い内容を含んでいるのだ。これはすごい。

エンジンも全車1.4リッター4気筒ターボ+7速DSGで、
驚いたのは巡航時などに4気筒中の2気筒を休止させる仕組みや、
ブレーキ回生などのBlue Motion Technologyまでも全車標準である点。
(Audiなどでは気筒休止を上位グレードのみに装備させている)
これによってJC08モードは20.4km/lという、
非ハイブリッド・ガソリン車のDセグメントセダンとしては
信じられない燃費を出している。

そしてさらに驚いたのは価格。
繰り返すがエントリーグレードは329万円である。
ナビがつかないとか、スチールホイールキャップになるとかはあるけれど、
動力性能、内外装の質感、安全性能、燃費性能などいずれも
高い次元を誇るDセグメントとしては、ハッキリ言ってあり得ない安さ。
もう100万円高くても納得。
Trendlineになれば概ね満足できる装備になり、359万円。

日産・スカイラインの2リッターターボ車は383万円からスタートだが、
ハッキリ言って勝ち目なしとしか思えない。
330万円スタートのトヨタ・SAIならハイブリッドでまだ戦える?
しかしJC08モード燃費は22.4km/l でパサートと大差なし。
ディーゼルエンジンを擁するマツダ・アテンザは317万円からで、
これはやっぱり商品力が高いと思う。
パサートは最大トルク250Nmを1500-3500回転で発生し、
これだけみたらかなり高い性能だが、マツダのディーゼルは
420Nmだからトルクの厚みが段違いだ。

国産だけではない。アウディA4、ベンツCクラス、BMW3シリーズ、
プジョー508やボルボS60といったところも、
新型パサートと比較されることになる。
お客に競合をもちかけられたら価格面である程度対応するしかないのでは??
それぐらいのインパクトを持つ新型パサート。間違いなくお買い得。

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