街中で見かけることは少ないから、販売はあまり芳しくないのだと思う。
でも見かけると「オッ」と目を惹かれてしまう。
テールランプの形状が、ボルボのＳＵＶにそっくりだからなのである。
CR-Vに乗っているオーナーには申し訳ないが、
「あっ、ボルボか？！なーんだホンダか」
と、がっかりさせられてしまう車なのである（笑）
まあ、この形状はボルボが先なのかホンダが先なのか知らないけれど、
ダイナミックな形状でデザイン性が高い。
CR-Vのフロントフェイスも、ホンダにありがちなエグさとか下品さが薄めで、
割と受け入れやすいかと思う。
２リッター・2WDが250万円、2.4リッター・4WDが277万円というプライス。
２リッターの方は自然吸気エンジンで、最大トルク191Nm、1460kgのボディをＣＶＴで走らせる。
モード燃費は14.4km/l。
うーん、動力や燃費や価格など含めて全てが平凡な印象だ。
実はCR-V、ボディサイズ的にマツダのCX-5とガチンコなのである。
CX-5の20Sグレードを例に取ると、同じく２リッター自然吸気エンジン、1440kgのボディながら、
スカイアクティブ技術のおかげか、モード燃費が16.4km/lと良い。
それでいて価格は220万円と30万円も安い。
さらに、ディーゼルのXDグレードを見ると、
420Nmという巨大トルクを2000回転で発生するし、モード燃費は18.6km/lにアップ！
軽油を使うから燃料代はもっと安くなっちゃうのである。
それでいて価格は258万円でCR-Vから８万円アップのみ。
こういった状況では、CR-Vの商品力が劣って見えてしまっても致し方ない。
価格を50万円下げて、200万円くらいにしてようやくCX-5の20Sグレードと戦えるレベルだろう。
CR-Vがハリブリッドを採用すれば、CX-5のディーゼルと動力や燃費性能の点で
同等に戦えるようになると思うが、価格は300万円近くになってしまうだろう。
CR-Vが置かれた状況は結構厳しいのかもしれない。