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パイオニア SERIES 3 S-31-LR レビュー

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先日、我が家のリビングの模様替えに合わせてスピーカーを新調しました。

イメージ 1

買ったのはパイオニアの「SERIES 3 S-31-LR」。定価は64,000円(税込)。
購入して2週間くらい経ったので、レビューをしておきます。
まずは写真で詳細をご紹介。

イメージ 2

写真から分かるように、スピーカーのフロントが完全にフラットになっています。
普通、ユニットの外周部が出っ張っていたり、あるいはサランネットを付けると
出っ張りができてしまうものが多い。
しかしこのスピーカーはサランネットを付けた状態でフラットにするために設計を行い、
バッフル面から少し凹んだ位置にユニットを取り付けて、
さらにサランネットをジャストサイズで薄く作っています。
非常に美しいデザインですね。

イメージ 3

さらにスピーカーボックスの形状を上の写真のように砲弾型とすることで、
音質に悪影響を与える内部定在波を低減させ、ボックス強度を向上させている。
そして視覚的にも洗練された印象を受けるし、スリムに見せる効果もある。
この製品はデザイン・設計はヨーロッパが主導したらしいが、
確かにヨーロッパ人でないとこういう設計はできないと思わせる。

イメージ 4

ウーファーユニットは10cmが2発。
2つのユニットは外観上の違いは分からなかった。
振動板には高強度のグラスファイバーが使用されている。

イメージ 5

2.5cmのソフトドーム型のツイーター。
音の広がりを調整するフエルトのサイズをウーファーと揃えている。
おかげで、全く同じサイズの黒い丸が等間隔で3つ並んだ美しいデザインになった。

イメージ 6

バスレフポートはエンクロージャーの下部に開いていて、
黒い支持部との隙間から四方に低音が放射される。
「ハイリニアリティポート」という名前が付けられている。
エンクロージャの材質は安っぽいきらいもあるものの、表面処理はきれいで、
全体的な洗練さは感じることができる。

イメージ 7

ターミナルは金メッキで、金属のベースもついていてしっかりした印象。

音質について。
10cm×2発ながら、けっこうな低音が出る。
ゴリッとした感触とか、深く沈みこむようなところまでは行かないが、
ドスンという感じはそこそこ出るし、低音の量感もある。
大容積のエンクロージャーで低音を稼ぐ場合、ボワボワして音があいまいになることもあるが、
そういった感じはほとんど感じない。
高音は自然な印象で、耳に付きすぎることもないし、不足して鮮鋭感が乏しいということもない。

高さ1006mmのトールボーイスピーカーということで、
これが結構使いやすいサイズなのではないか?と思う。
850mm程度のトールボーイだと、少し低い印象で、スピーカーユニットが耳の位置に来にくい。
それが1000mmぐらいだと、ちょうど耳の位置に来やすいと思う。

そしてこの1000mmの物体に3つ並んだスピーカーと、
底面から放射される低音のおかげで、音が立体的に「面」で迫ってくるような印象がある。
点音源に近いブックシェルフスピーカーとは聴こえ方が異なる気がする。

このS-31-LRは能率が84dB(2.83V)と低いので、アンプの力を必要とする方だが、
今ドライブしているアンプは中古のオンキョーのミニコンポであり、
やはり5万円以上の本格的なアンプを接続した時のパフォーマンスが聴きたくなる。

まとめると、まずデザインが秀逸。
細かいことを言わなければ満足できる音質。
価格も手ごろ。
現時点では結構満足している。

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