輸入車であるプジョー208アリュールが「贅沢品」なのか?
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を客観的に整理するというこの記事、前回は同じカテゴリ同士ということで
「対国産コンパクト」がテーマでした(記事)。
しかしそこには、ある重要な前提条件が抜けていたのです。それは
我が家は4人家族である
ということ。正確に書けば、夫婦2人+4歳+2歳の4人家族です。
このような家族構成の場合、日本ではミニバンに乗るのが一般的という文化ですね。
実際、幼稚園のイベントの時に車を見ていたら、
ミニバンまたはステーションワゴンが多数を占めていました(記事)。
このようなポイントを考えれば、我が家はミニバンを買っても当然であるところを、
あえてBセグコンパクトの車を選んでいるのだと考えることができます。
このような背景から、4人家族である点を前提にすれば、
ボディサイズこそ違えど、価格という点で208アリュールをミニバンと比較してもよいのです。
上の表は、国産のミニバン、一部はステーションワゴンですが、
その売れ筋グレードまたは上級グレードをピックアップして価格の高い順に並べたものです。
青背景はハイブリッド車を表しています。(セレナのHVは効果が小さすぎるため除外)
この表を見れば、国産ミニバンは軒並み208アリュールよりも高いです。
ミニバンは排気量、車両重量は208アリュールよりも大きいから維持費はかかるし、
燃費もハイブリッドを除けば208アリュール以下で、ガソリン代もかかります。
まあメンテナンス費用は輸入車の方がかかるかもしれませんが・・・
おおまかには、208アリュールは国産ミニバンを買うのに比べたらお金はかからず、
大して贅沢でもない、ということになります。
アルファードの価格は安くて300万円、高いと595万円という、
どのグレードを選ぶかで価格がすごく違ってくるんですが、
ひとまず排気量2.4リッターの中から中級グレードを選びました。
ただ、どのグレードを選ぶにせよ、ミニバン最高峰の贅沢な車ですね。
プリウスαは300万円するんですよね。
まあ内装や外装は割としっかり作ってありますが、300万円付近の輸入車の品位と比べてしまうと
一枚も二枚も安っぽく見えてしまいます。
しかしガソリン代が安く済むことを考えれば、実際には30万円くらい安く見るべきかもしれません。
ボクシー、ステップワゴン、セレナのミニバン3強はいずれも2リッターエンジンを搭載する
ハイト型のミニバンですが、その売れ筋グレードとなると250万円付近になりますね。
ルーフ高を少し下げたミドルサイズのミニバンとなると、排気量が1.5~1.8リッターに下がり
価格も220万円くらいになってきます。
208アリュールとの価格差は20万円前後まで接近してきますが、
かたや3列シートで7名または8名が乗車できたり、多くの荷物を積載できたりする、
一方で208アリュールは定員5名で荷室のサイズも比較的小さいわけで、
できることには歴然とした差があります。
しかし、その差が意味を持つのは、7、8名乗車をしたり、多くの荷物を積んでこそであって、
5名で事足りる、そんなに多くの荷物は積まない、という状況ではその差は意味がないわけです。
我が家は現在のスプラッシュ、全長3715mmで荷室もミニマムな車で平穏に日々を暮せているので、
ミニバンの積載能力を必要としていません。
おっと思ったのは、フィットシャトルHVが全く同じ199万円なんですね。
208アリュールよりも全長が45cm長く、多くの荷物が積めて(ただし定員は5名)、
燃費もJC08モードが25.2km/l で、19.0km/l でハイオクの208アリュールよりも
ガソリン代は4割くらい安く済むでしょう。
常識的に考えれば、フィットシャトルHVの方を選ぶ方がいいですよね(苦笑)
そこをあえて208アリュールを選ぶ、幼児2人いて3ドア、そしてマニュアルミッション・・・
「ド」が付く変態のクルマ好きと認定されてしまいますね、ありがとうございます(苦笑)
対国産コンパクト、対ミニバンと比較整理してみて、
199万円の208アリュールはコンパクトカーとしてはちょっと高いけど、
ミニバンを買うのに比べたらむしろちょっと安いくらいだよ、大して贅沢とも言えないよ、
という位置付けになります。