フィアットパンダ4×4を選んだ大きな理由の1つが、ツインエアエンジン。
今どき2気筒、フィアットだけのエンジン。
今世界で最もマニアックなエンジンと言ってもいいと思う。
その独特の振動?鼓動?が乗り手を楽しませる。
この振動だとか、低回転から太いトルクを出すという点から、
「ディーゼルエンジンと近いような??」
という気がしなくもない。
そんな観点から、ツインエアとディーゼルを比較してみる。
まず音だが、アイドリング時から「パタパタ」というか「パラパラ」というか?
そういった独特の音が聞こえる。
ディーゼルの「ガラガラ」ほど耳障りでもないし音圧も高くないが、
普通の車から出る音ではないことは確か(笑)
「バイクか!」とツッコまれそうな?バイクっぽい音と言えばそうだ。
まあ、2気筒875ccというエンジンだからバイクに積まれてもおかしくない。
アイドリング時でも、窓を閉めてしまうと
車内ではほとんど音が聞こえなくなってしまう。
そして、走り始めるとさらに静かになる。
デリカD:5のディーゼルに乗った時は(記事)、加速のたびにガラガラという
音が聞こえて「勘弁してくれ」状態になってしまったので、
この手の音には敏感になっているが、パンダのツインエアは全然大丈夫だ。
発進時の1速、2速の2000回転以下ではブウウンという音がするが
耳障りとか安っぽいとかいう印象はないし、
2速、3速で4000,5000まで引っ張った時は「ダーーン↑」という感じで
耳障りな成分はなく、それどころか盛り上がり感満点の音だし、
5速、6速になるともはやツインエアということすら分からない。
デリカの他にはBMW3シリーズのディーゼル、
あれも低速域から明らかにディーゼルっぽい音がした。
助手席に乗っていてもディーゼルってすぐ分かるし、
もちろん外で聞けばすぐに分かる。
ひとくちにディーゼルと言っても最近は各社が出してきているから
全てのディーゼルを知っているわけではないが、
ツインエアの音はディーゼルと似てはいるが、
よりマイルドで耳障りの良い音と言っていいのではないか。
振動についてだが、アイドリング時に体に感じる振動はほとんど分からない。
振動が分かりやすいのは「ステアリング」。
ステアリングを触っていると、その時その時の振動が感じやすい。
4速以上のハイギアに入れて、2000回転以下を使って走っている時に
「プルプル」という振動がステアリングに伝わってくる。
このあたりは2気筒のせいか、ある程度回っていないと
さすがに振動が出るようだ。
ディーゼルの振動ってのは体感したことがないかもしれない。
ディーゼルと言えど4気筒なら低回転でもそんなに振動しないんじゃないのか。
うーん、ここはディーゼルの振動をもっと体験しないとコメントできない。
ツインエアエンジンでステアリングに伝わってくる振動の話だが、
これ単体で考えればネガな印象かもしれない。
しかし、ステアリング自体の剛性が非常に高く、
またボディの剛性も高く、エンジンもトルキー、
要は車全体が質実剛健という印象ということと、
あとはやはりパンダという車のキャラも関係していると思うが、
ステアリングに感じる振動がネガに感じない。これ不思議。
逆にステアリングの質感が低くボディもフニャでエンジンもプアで、
車全体が没個性的な大衆車だったら、この振動は当然ネガでしかないだろう。