振動だとか、低回転から太いトルクを出すという点から、
「ディーゼルエンジンと近いような??」
という気がしなくもない。
そんな観点から、ツインエアとディーゼルを比較してみる。
今回は出力特性について。
比較するのはマツダの1.5リッターディーゼルにしました。
トルクカーブを見ると、両者似てますよねぇ。
ツインエアは1900回転がピークとなっていますが、
特性を見ると3500回転くらいまでほぼフラットで推移してますね。
3500から上は緩やかに落ちていきます。
ディーゼルの方は1500~2500回転がトルクバンドになっていて、
そこから上は落ちていくんですが、落ちっぷりが激しいですね。
2000回転以下でピークのトルクを発生するのは同じだが、
トルクバンド幅はツインエアが1600回転に対しディーゼルは1000回転。
そしてトルクバンドを越えた時の落ち込みはディーゼルの方が激しい。
出力カーブの方もトルクの特性を反映した形になりますが、
ツインエアは3500回転まではリニアにパワーが伸びていく、
そこを超えると上がり方は緩やかになっていくが
ピークの5500回転までは順調に伸びていく。
ディーゼルの方は2500回転まではリニアにパワーが伸びていくが、
そこを超えると出力に急ブレーキがかかる。
ピークの回転数こそ4000回転だが、
2500回転の時点で9割がたの出力は得られてしまっていることから、
2500から上は回してもほとんど意味がないと言ってもいい。
まとめると、
ツインエアは5500回転まで回してパワーを得ることができる、
言い換えればガソリンエンジンらしい「回す楽しみ」を得ることができる。
ディーゼルは、使える範囲は事実上2500回転まで。
その範囲を上手に使って大トルクを引き出して走る。
ということでしょうか。
比べてみると、似ているようで違うツインエアとディーゼル。
言ってみれば、ガソリンとディーゼルの「いいとこ取り」をしたのが
ツインエアエンジンと言ってもいいかもしれません。