「いい車」ということを表す時に、「よく曲がる」という表現を使うことがあるんですが、
![イメージ 1]()
208アリュールは「よく曲がる」車です。2つの意味で。
まず1つ目は、「最小回転半径」という尺度で見た時に、よく曲がります。
前車・スプラッシュの最小回転半径が5.2mだったのに対し、
208アリュールは5.3mと、同等か若干大回りになるはずです。
そういう予備知識を頭に入れて運転を始めたんですが、
どうもその感覚と実際の内輪差が合わない。
208アリュールの方が最小回転半径が小さいのではないか、
体感的には4.9mくらいなのではとすら思います。
これはスプラッシュと比較した上での、相対的な感覚なので、
スプラッシュが数値以上に大回り(またはそう感じさせる)なのか、
208アリュールが数値以上に小回り(またはそう感じさせる)なのか、分かりません。
しかし、「Bセグメントのコンパクトカーで回転半径5.3mは大きいよ」
なんて考えているとしたら、実際の運転感覚はその数値以上に楽だということです。
フロントの角が切り欠き状になっていることも助けになってると思います。
2番目の意味は、ハンドル操作に対して、楽に素直に曲がるということです。
1.208アリュールは車重が1,070kgと軽量に作られている
2.1.2リッター3気筒エンジンも軽量なのでノーズが軽い
3.小径のステアリングがクイックな印象を強める
この3つが理由だと思いますが、最も分かりやすいのは3です。
ハンドル操作としては軽めのフィーリングなのですが、
ハンドル直径が小さいので、それと合っている感じがします。
これでハンドルが一般的なサイズだったら、軽過ぎてしっくり来ない操作感だと思います。
前車・スプラッシュはいわゆる「重ステ」で、手応え満点の、
ちょっと重すぎるくらいでしたが、硬派なステアリングフィールでした。
それから比べると208アリュールはかなり軽い操舵感ですが、
かと言って手応えが薄いわけではないです。
208アリュールはマニュアル車なので、左手でシフト操作をしている時に
右手一本でハンドル操作をする時もあるわけで、
操舵の手応えとともにある程度の軽さも必要でしょう。