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ミニ クーパーS 5ドア試乗

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友人SがミニのクーパーS・5ドアをお買い上げになった。
それで助手席ながら試乗をさせてもらったので、その報告である。

イメージ 1

クーパーS・5ドアは2014年10月発売、当時の価格は350万円。
ただしホイールやイルミネーションやステアリングなど、
だいたい70万円分をオプション装着して総額450万円程度だったとのこと。
全長4mのコンパクトカーながら2リッターターボエンジンを搭載、
最大192馬力、最大トルクは300Nmを発揮する。
このサイズに2リッターターボを載せるなんて贅沢、
アウディS1くらいしか他に思い浮かばない。
JC08モード燃費は16.4km/l で、2リッターターボというイメージほどは悪くない。
車重が1320kgに抑えられているからだろう。

友人Sの車も写真と同じエレクトリックブルーだった。
塗装の質が良く、外光が溶けるように反射してきれい。
外見はミニらしさを踏襲して、丸目のヘッドライトが印象的。
グリル下部に2つついている穴が余計に感じてしまうが、これは一体何のためか??
真っ白な楕円形のドアミラーが、ゆで卵みたいにつるりんとしてかわいい。
1445mmと抑えられた全高が見た目のどっしり感、
あえて言うならゴーカート感を醸し出している。

イメージ 2

インテリアは一見して豪華。
あれこれボタンがついているし、クロムパーツもふんだんに使われている。
しかもボタンの操作感なども手抜きなく、値段が高いだけある。
エンジンスタートや車内照明のボタンは飛行機のように「パチパチ」と
上下に動かすタイプで、遊び心をくすぐる。
センターの大きなリングは今回からナビ画面が鎮座するようになった。
8.8型の大型スクリーンが見やすい。ただし操作はコンソールの
タッチパネルで行い、これが操作しにくいと友人Sが漏らしていた。

イメージ 3

シートはサイドサポートが張り出したタイプで、座ると腰を支えてくれて楽。
特にスポーツ走行をせずとも、このタイプはやっぱり楽だ。
面白いのが座面を少し伸ばせる機能がついていたこと。
座る人の体格に合わせて、太ももをしっかりサポートするためだという。

後席はチャイルドシートが2座あったので座るのを断念した。
大人が一応座れる空間があるとのことだ。
ただ全高が1445mmと低いので、着座感覚は確認が必要。
後席中央は足元にカップホルダーがあるので、実質は4名定員かと。

イメージ 4

荷室容量は278リットル。奥行よりは深さ方向に積める感じ。
これだけの容量があればほとんどの場合は十分だろう。



助手席に乗っての試乗だ(結果的にこれで十分に分かった。)
走り出してすぐに、固くコシのある足回りの感触が伝わってくる。
こういう足回りは、乗ってるだけで気持ちがいいものだ。
ということは、前車・スプラッシュで身を持って知っている。
ちょっとした段差を乗り越えたりするだけでも快感。
この固さはNGを出す人がいるだろうか??
友人Sは17インチホイールを装着していたので、18インチに比べ
ややコンフォート系になっているはずで、僕は全く問題ないと感じた。

エンジン音はほとんど聞こえてこず、発進から6速ATでスムースに加速。
トルコンタイプだけあって低速でもギクシャク感はない。
非常に上質なパワートレインという印象。
路面からのザーッという音がちょっと気になったが、
普段走っている道路でもないので路面状態など分からず、正確に分からない。
外界からの音はよくシャットアウトされていると思った。

高速道路を1区間だけ走ってもらったが、
100km巡航時の回転数は2000以下。
大トルクと6速を生かして、安定そのもの。
追い越し車線に出る時に80km/hからアクセル踏んで100km/hへ加速したが、
一気にグンと加速するのはさすがのエンジンパワーだ。
並のコンパクトカーでは高速走行時には馬力が足りず、
80km/hからの加速は「ウィーン」とゆっくりになるのが普通だ。

Aピラー付近からの風切り音が気になった。
イメージ 5

これだけAピラーが立っている車は最近見かけない。
これが高速走行時に風切り音を発生させてしまうようだ。
ただ友人Sは常に音楽をつけていて普段全く気にならないと言っていた。
それに、街乗りでは見切りが良いというメリットがある。
最近の車が空力だけを考えてAピラーをことごとく寝かすのはいかがなものか?
という思いがあったので、これはむしろ評価したいところではある。

感想としてまず出てくるのは、「快適な車ですね」。
エンジン・トランスミッションとも洗練された感じがするし、
静粛性の高さやサイドサポートがしっかりしたシートも良い。
僕はかつてのミニを知らないが、昔からのファンは
「武骨さがなくなったらミニじゃない!」
とか言うかもしれないが、僕は新型ミニの快適性を素直に評価する。
クーパーSが積む2リッターターボの大トルクは伊達ではなく、
いかなる速度域からも意のままのトルクを引き出す。
足回りの適度な固さが、乗っていて快感をもたらす。
内外装の質感も高く、デザインの好みさえ合えば文句はないだろう。
価格も350万円と高く、しかもオプションをいくつか追加することになるから
400万円前後になってしまうだろうが、それでも他にない価値を提供しているから
刺さる人にとってみれば「買い」ということになる。

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